Winetricksのhhw
をインストールするのが最も楽。
手動でファイルをダウンロードしてインストールする場合に足りなくなることのあるDLLのインストールやその設定も行われる。
(WinetricksでHTML Help Workshopをインストール)
$ (WINEPREFIX=[Wine環境の場所]) winetricks hhw
手動でインストーラHTMLHELP.EXE
を実行すると本体のファイルはインストールされるが、自動的に実行されるインストーラhhupd.exe
がWine内蔵版のhhctrl.ocx
の関係で “This computer already has a newer version of HTML Help.” のダイアログを表示する。
また、hhupd.exe
はWindowsのバージョンが98/95/NT4/NT3.51のときにしか中のファイルをコピーせず、64bit対応の仮想Windows環境ではこれらのバージョンに設定することはできない。
(64bit対応の仮想Cドライブが使用されている場合の起動)
$ (WINEPREFIX=[Wine環境の場所]) wine "C:\Program Files (x86)\HTML Help Workshop\hhw.exe"
(64bit非対応の仮想Cドライブが使用されている場合の起動)
$ (WINEPREFIX=[Wine環境の場所]) wine "C:\Program Files\HTML Help Workshop\hhw.exe"
Windowsと同様にCP932にする必要がある。
GUIアプリケーションhhw.exe
はmfc40.dll
を要求するため、別途同DLLをインストールする必要がある。Winetricks以外ではWindows用ソフトウェアの配布サイトでランタイムパッケージを探すことで見つけられる。
Wineの一部DLLの実装の問題により、コンパイル処理は失敗する。
対処として、以下のネイティブ版DLLのファイルとそれらに対してネイティブ版を優先させるDLLオーバーライド設定およびregsvr32
による登録が必要。
itircl.dll
itss.dll
(DLLを配置した後に行う登録処理)
$ (WINEPREFIX=[Wine環境の場所]) wine regsvr32 itss.dll itircl.dll
Winetricksのhhw
は上記全ての作業を自動化している。