OpenShotのバージョンが1.4.2になっていることに気付いた。変更点は主に不具合修正だが、タイトル生成機能のテンプレート “Gold” やエフェクトの “魚眼レンズ” (Ubuntu 11.10の時点ではエフェクト集frei0rのバージョンの関係で動作しない)のような追加要素もある。
Ubuntuではppa:openshot.developers/ppa
のPPAリポジトリを登録するとバージョン1.4.2に更新できていた。
“ワイヤフレームテキスト” という動画タイトルが追加されている。
これは “タイトル” の欄に入れた文字列がワイヤフレームの3Dのオブジェクトとなって画面内を動くもので、手前から奥に移動した後に文字が読める向きに回転して止まる。
文字列の長さとサイズのバランスによっては、回転後の(タイトルとして見せたいところで)一部の文字が画面からはみ出るため、最初に文字列とフォントを決めた後、フレームを “250” などにして “更新” を押して上のプレビュー表示でバランスを確認しながらサイズの値を調整していくとよい1。
日本語を入力する場合はフォントの選択も必須。
下は使用例の動画。
上記のワイヤフレームテキストなど翻訳可能文字列が増えていたが、新規の翻訳者(今回更に増えた)を含む他の翻訳者の方々のおかげで、バージョン1.4.2のリリース前には翻訳率が100%となっていた。
これまで自分(kakurasan)の行った翻訳についても幾つか他の方によってより適切な訳に置き換えられており、翻訳の質もある程度改善されている。
ただ、設定ダイアログ内のMLTの実行ファイル(melt
コマンド)の説明がおかしかったり、タイムライン上のクリップのコンテキストメニュー内の “アニメーション表示” の “75%から100%” “100%から75%” のスペースの取り方が他と違ったりしていた(他の類似の効果を持つ項目と統一されていない)ので、このような部分は今回launchpad.net上で修正した(次回のバージョンで反映される予定)。
作業履歴に含まれる翻訳可能文字列が英語で表示される件は以前と同じだが、タイトルエディタの “新しいタイトルを作成” を押したときの入力ダイアログはバージョン1.4.2の時点では日本語で表示されるようになっている。
バージョン1.4.2の時点ではGTK+はバージョン2系が使用されている。GTK+ 3対応はもっと後のバージョンで行われるようだ。
レンダリングには時間がかかるため、プレビューの1フレームだけ描画してチェックすると効率よく調整できる ↩︎