archivemount
はFUSE(Filesystem in Userspace)用のファイルシステムの1つで、これを使用すると、圧縮された様々な形式のファイルをマウントして、その中身に対して圧縮されているとは意識せずに、マウントポイント以下の階層を通して通常のファイル/ディレクトリのような感覚で中身にアクセスできる。
fuseiso
(2007年から更新されていない)を置き換える使い方もできる
archivemount
は扱えるファイル形式が専用の独自形式に限定されずに一般的な圧縮・書庫ファイルの形式を使用するarchivemount
の名前でパッケージが提供されており、各ディストリのパッケージマネージャで同名のパッケージをインストールできる
fuseiso
のパッケージがないがarchivemount
はある” ということがあり、ISO9660イメージのマウントのみの用途で導入することも考えられるarchivemount
コマンドに、マウントするファイル名とマウントポイント(一般ユーザで使用する場合はホームディレクトリ以下に作成しておく)を指定してマウントする。
下の例では、あらかじめ[ホームディレクトリ]/mnt/
というディレクトリを作成しておいてマウントポイントとして使用している。ファイル名は例なので、これも実際のものに合わせて実行する。
(読み取り専用でマウントする例)
$ archivemount -o ro file.tar.bz2 ~/mnt/
(書き込みもできるようにする場合の例)
$ archivemount file.tar.bz2 ~/mnt/
マウントがされると、マウントしたファイルの内容に対してマウントポイント(上の例では[ホームディレクトリ]/mnt/
)以下を通してアクセスできるようになる。
マウント解除はFUSEの一般的な形でfusermount -u
の後ろにマウントポイントを指定する。
(マウントを解除)
$ fusermount -u ~/mnt/