Audacityには音声のピッチ(高さ)を変えずに速度を変更する機能があり、音声を聞き取ってテキスト化したり楽曲を耳コピーしたりといった用途に便利。
また、ラジオを録音したものや音声の読み上げ、オーディオブックなどに対して速度を上げ、短時間で聴くようにすることもできる。
テンポを速くしたラジオやオーディオブックなどを聴くことについては、一部で脳の活性化になるとも言われているが、これに関しての詳しいところは分からない。
テンポ変更の作業は非常に単純で、時間も長さにはよるがそれほどかからない。
テンポ変更のダイアログではプレビューができる他、変更後にテンポが気に入らなければCtrl
-Z
で作業を取り消してから変更率を変更してやり直すこともできる。
耳コピーや聞き取りでは(元のテンポにもよるかも知れないが)-35%から-20%ぐらいの範囲、ラジオや読み上げなどの高速再生では100%(2倍速)周辺などがいいかも知れない。
元の音声のテンポ(拍/分・BPM)が分かっている場合、ダイアログの “1分当たりの拍数(BPM)” にそれを入力すると、変更率によって変更後のテンポが “to” の右に表示される(画像では元のテンポが128BPMとしたときに-33%の指定だと86BPMになることを示している)が、この入力は必須ではない。
また、その下には変更後の音声の長さも同様に表示される。
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